論文等

原著論文

Marcel Hörning, Masaki Nakahata, Philip Linke, Akihisa Yamamoto, Mariam Veschgini, Stefan Kaufmann, Yoshinori Takashima, Akira Harada & *Motomu Tanaka,
Dynamic mechano-regulation of myoblast cells on supramolecular hydrogels cross-linked by reversible host-guest interactions,
Scientific Reports 7, 7660 (2017).

概要: β‐シクロデキストリンとアダマンタンのホスト‐ゲスト相互作用で架橋された新規なヒドロゲル基板を用いて、細胞-基板相互作用を動的に制御することに成功した。ゲルの弾性率の初期設定値は、ホストあるいはゲスト基がついたモノマーの分率を用いることで、細胞に合わせたレベルに設定可能である。ホスト‐ゲスト相互作用の可逆性を活用することで、溶液中のホスト分子(β‐シクロデキストリン)の濃度によって、基板弾性率を上げたり(硬化)下げたり(軟化)することが可能となる。基板の弾性率を任意の時刻に変化させることで細胞の力学的微小環境を動的にスウィッチングできる。本研究で用いたホスト-ゲストゲルの弾性率は4-11 kPaの範囲にあり、これは筋芽細胞の形態や細胞骨格のネマチック秩序変数を静的・動的に制御するのに理想的な範囲である。我々の刺激応答性ゲルは、UV光や温度変化に応答する従来型の刺激応答性材料と比べて細胞活性を損ねることなく、さまざまな細胞に力学的なコマンドを与えることを可能にした。
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