論文等

原著論文

Suyong Re, Shigehisa Watabe, Wataru Nishima, Eiro Muneyuki, Yoshiki Yamaguchi, Alexander D. MacKerell Jr. and *Yuji Sugita,
Characterization of Conformational Ensembles of Protonated N-glycans in the Gas-Phase,
Scientific Reports 8, 1644 (2018).

概要: イオンモビリティー質量分析法(IM-MS)は生体分子の構造変化を衝突断面積から調べることができ,最近の技術の進歩によって微細な立体配座の違いで糖鎖異性体を分離できるとして注目を集めている.しかし,糖鎖は複数の安定構造をとっているため,構造を特定するのは困難である.今回,我々は,気相中のエレクトロスプレーイオン化の条件下でのN-グリカンの立体構造アンサンブルをレプリカ交換MD法を用いて解析した.その結果,衝突断面積で同位体を分類すると,それがN-グリカンの化学組成やプロトン化状態を反映する折り畳み構造を反映していることがわかった.N-グリカンの衝突断面積の物理化学的基礎付けはIM-MSによる測定結果の解釈だけでなくより複雑な糖鎖の衝突断面積の推定にも使える.
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